シューズラボ & オンラインストア

マジカルステップスの開発時、私はちょうど中国に駐在している時期で運よく？開発に携わることが出来ました。

ちょうどその翌年に長女が就職活動を始める時期でした。

そんな娘の悩みは足が大きくなかなか自分の足に合うサイズがなく、よく嘆いていました。

また、普段足に合わない靴を履いていたこともあり、弱冠外反母趾気味に。

マジカルステップスは開発前から25.0cmまで扱う予定でしたので、完成したらプレゼントしようと密かに思っていました。

ちょっとその当時を振り返ってみたいと思います。

皆さんご存じのようにマジカルステップスには７つの特徴があります。

1. 　外反母趾にやさしい　オリジナル木型
2. 　正しい歩行誘導へ導く　「歩行誘導ソール」
3. 　スムーズな重心移動　ローリングヒール
4. 　柔らかい素材
5. 　ソールの厚みをミリ単位で調節　重心を内側にかかりやすく
6. 　スニーカーのような中敷き
7. 　返りがいい

この特徴の中で私が関わったお話をしたいと思います！！

〇職人が作ったこだわりの木型！！

その中の１つ、オリジナル木型です。

木型（ラストといいます）に関しては、過去に皇后さまに靴を献上された経験を持つラストの先生が見本を削ってくれました（足の形を作ることです）。

マジカルステップスに関しては、（ラストは木から削りました）比較的順調に進みましたが、それでも何度も何度も修正をしてラスト屋さん（中国です）にも何度も通い何とか　先生の納得するラストを完成させることが出来ました。

先生曰く、「靴はラストが親」であり、デザイン等は子供いうことで、一切の妥協もせず、言葉も通じない中国人のラスト屋さんに長嶋茂雄監督のように身振り手振りでの熱烈指導を繰り返しました。

ラスト屋さんもはじめはぶつぶつ中国語で何か文句のようなことを言っていましたが、だんだん先生の情熱に感化され最終的には言葉もままならぬなか、いい感じの師弟関係するようになっていました。

ラスト屋さん、その節はありがとうございました。謝謝！！

〇実はとてもこだわっている靴底！？

マジカルステップスの開発時に一番苦労したのは、「歩行誘導ソール」「重心を内側にかかりやすく」する底の開発でした。

底の厚みをミリ単位で調整するため、既存の底屋さんでは対応できず、新たに底モールドの開発が必要でした。

工場から車で３時間弱離れた底屋　さんに、工場の老板（中国語で社長です）と一緒に訪問、この底屋さんは自社でモールド（型のこと）も開発しているので便利でしたが、残念ながら納得できる物が出来ませんでした。

やはり、モールドはモールド屋さん、底は底屋さんの方が良いのではということで今度は底屋さんの社長も一緒にモールド屋さんを訪問。

ここも遠かったです。

しかし、その甲斐があって何度も修正を繰り返し、やっと納得できる物が出来ました。

同行した底屋さんはこのモールド屋さんとは取引したことがなかったですが、新規で取引をしてもらうことになりました。

底屋さん、無理を聞いていただき謝謝！！

その他の特徴も修正を繰り返し何とか完成させることが出来ました。

そんな試行錯誤を繰り返しながら、作ってきたマジカルステップス。

発売当初は少数のお取引先様でしたが、発注を頂くことが出来、生産に入ることが出来ました。

サンプルサイズからサイズを縮拡大していき、ついに25.0cmも完成。

一時帰国の際に25.0cmをお土産に帰国、長女にプレゼントすることが出来ました。

長女の第一声は「あ～ピッタリ、足も痛くない！！ありがとう」でした。

過去にも何度か靴をプレゼントしたことがありましたが、今回が一番気に入ってくれたようです。

少しはパパを見直してくれればいいのだが、、、。

今は４足目を履いて通勤しています。

友達や同僚にも紹介してくれているようです。なんていい娘だ！！

　発売当初は少数のお取引先でしたが、好調に売れたことにより他のお取引先からも発注を頂くようになり、今日のブランドの柱になりました。

今年からマジカルステップスを更に進化させるべく新規の開発に取り組んでいます。

企画担当者も２代目に交代し、意欲的に取り組んでいます。

もう少し、時間を要しますが　今後のマジカルステップスにご期待ください。